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一杯のコーヒー

​MBCとは

「メンタライゼーション・ベイスド・コーチング(MBC)」とは、心理療法のアプローチであるメンタライゼーション・ベイスド・セラピーを、人間発達に応用したコーチングです。順を追ってわかりやすく解説いたします。

1.メンタライゼーションとは

メンタライゼーションとは「心で心を思うこと」と訳され、想像をともないながら、自己理解や他者理解、状況理解をする能力を指します。

内省をする時にも必要となる能力であり、メンタライゼーションを行うことを動詞で「メンタライズ(する)」といい、動名詞形を「メンタライジング」と呼びます。

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想像をともないながら理解するというと、いつでも発揮できそうな能力に思えますが、感情の起伏があると低下してしまう性質(覚醒の程度)があり、繊細な能力であるといえます。

 

この能力は、自分の感情や思うことを他者に理解(メンタライズ)される交流によって、発達するとされており、他者理解を含むコミュニケーションをする際に必須の能力となります。

 

また、心理学的理論にもとづく心理カウンセリングを行う援助者にとって、この能力は欠かすことができず、この能力の使用は、すべてのアプローチに共通するとされています。

依拠する心理学的支援アプローチ

自分をうまく感じられないことで対人関係にトラブルを起こしたり、強い自己否定による頑なな思い込みを生み出すような、愛着の問題と呼ばれる悩みをもった方に対する効果的な心理学的支援として「メンタライゼーション・ベイスド・セラピー」があります。

 

このセラピーでは、愛着の問題でメンタライゼーションが困難になっているクライアントに対して、支援者がメンタライジングを伴う関わりを通した対話を行っていくことで、思い込みを解きほぐし、徐々に支援者との信頼関係が発展していきます。

そして、徐々にクライアントのメンタライゼーションが向上し、自ら建設的に内省していけるようになることから、柔軟な主体性と自他を尊重できる対人関係構築力が育まれることになります。

リーダーがMBCでできること

ダイバーシティ&インクルージョンの観点から、メンタライゼーション・ベイスド・コーチングを活用して、メンバーの多様性を尊重した建設的なコミュニケーションを図っていくことで、メンバーに対する理解を深めていけることから信頼関係が育まれ、尊重されたメンバー一人一人の主体性が柔軟に発揮されやすくなり、また、尊重されたメンバー同士による創造的な協働によって豊穣される、心理的安全性の高いチームを目指すことができます。

 

そして、メンタライゼーション・ベイスド・コーチングは、治療のためではなく、働く人への発達支援の目的から行われるため、多様なメンバーの成長を支援することにも役立ちます。

お客様の声

 手っ取り早く解決する方法が、アドバイスによって得られると思っていたので、最初は困惑がありました。それでも毎週自分の苦痛が理解される度に、緩和される体験を通して、着手するのが億劫だったタスクにも、抵抗感なく取り掛かれるようになったので、わたしには効果があったと感じます。

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